元死にかけ30代女子のネガティブループ脱却劇

かたづけをきっかけに死にたいマインドから抜け出した30代女子のブログ

死ぬ勇気じゃなくて辞める勇気があった私を褒めたい。

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昔話をしよう。

 

 

現代社会では

ごくごくありふれた

 

とあるブラック企業で

潰れかけた人間の話である。

 

 

社会人6年目。

 

1年程前に

部署異動があった。

 

やってもやっても

仕事が終わらない。

 

そんな状況が

数か月続いている。

 

 

仕事に忙殺されると、

会社と家の往復だけの生活になる。

 


終電ギリギリまで仕事をして、

帰宅したら

 

飯・風呂・寝る

 

それ以外 

なにも出来ない。

 


本当に疲れ果てているときは、

 

上着を脱がず

カバンも握りしめたまま

 

床に崩れるようにして眠る。

 

 

2月の凍えるような日は

目覚めた時

 

「ああ、生きてた」

 

という実感と共に

 

関節がギシギシと

音を立てているように感じる。

 

 

終電まで仕事をしても

終わらないときは、

 

始発で出勤。

 

もちろん、

お昼休みも仕事をする。

 

食事をとる元気があれば

席でおにぎりをつめこみ

 

なければ食べない。

 

 

それほど忙しくないときは、

 

食堂で仲の良い人と

とるのが常だったが、

 

そんな時間すら惜しい。

 

 

なにより

困ったことがある。

 

それは

予兆もなく突然涙がこぼれることだ。

 

 

話をしている途中で

突然フリーズしてボロボロ泣き出した時

 

目の前に座っていた女性の混乱した顔は

忘れられない。

 

 

みんなに心配されたくなかったし、

 

なにより

知られたくなかった。

 

私が「何」を考えているか。

 

 

例えば、

 

車が凄い勢いで後ろから通り過ぎた時

何を考えるだろうか。

 

 

「今のスピードなら死ねたな」

 

と頭に浮かぶ。

これが私の感覚。

 

 

いつも、

 

「どうやったら死ねるのか」

 

考えている。

 

 

仕事の打ち合わせをしながら、

 

隣の人が使っているカッターの場所を

何度も何度も確認する。

 

 

「定時が過ぎてから頼まれる仕事」

 

「毎日聞こえる怒声」

 

「誰かの失敗を心底楽しそうに笑う人」

 

「後で聞くと言って知らぬ間に帰る上司」

 

 

捌ききれない量の仕事と

憎しみの連鎖が止まらない人間関係。

 

  

辛くて仕方ないけど

私は生きていた。

 

 

 

それとも

 

死ぬ勇気はなかった

というべきだろうか。

 

 

この部署へ異動してから

1年以上経っていたが

私の能力が低いからだろうか、 

 

上手く仕事がまわせない。

 

 

社長にも

「今の仕事向いてないね」

と言われた。

 

だけど異動の話はない。

 

 

年上の人に相談したかったが、 

知り合いだとどうしても

 

「この先相手からどう思われるか」

 

気になってしまい 

相談できなかった。

 

 

そんな時、

友人から占い師を紹介された。

 

占いなんて、

と思うかも知れない。

 

それでも、

何かのきっかけがないと

もう動けなかった。

 

 

話を聞いた占い師が

「それなら、やめなはれ」

と言った。

 

 

「あ、辞めてもいいんだ」

 

初めて自分で認められた瞬間だった。

 

 

最後のひと押しを

占いに頼ったが

 

ただ決断できなかっただけで

 

私の中では

本当は答えが出ていたと思う。

 

 

決断しないままなら、

 

私はいつか死を選ぶ

そんな確信さえあった。

 

 

もう、辞めよう。

 

その言葉が頭に浮かび

私の心に溶けていった。

 

 そうして、

退職出来たのは

1年後のこと。

 

 

それから2年。

今の私は死にたいなんて

思わなくなった。

 

 

退職後の

穏やかな日々が私を癒した。

 

「働きたいな・・・。」

 

と思えるようになり、

再就職した。

 

 

あの時に

仕事を辞める決断できた自分を

褒めてあげたい。

 

 

私は今を生きている。

 

 

 

迷っているというのは

本当は自分の中で「答え」があっても

決断する勇気がないだけなのかもしれない。

 

決まっているのに

自分が決断した後が怖いのだ。

 

しかし、

迷ったままでは

もっと辛い結果になることもある。

 

 

決断は迷いの中に眠っている。

 

迷っている時は

人生が変わる合図かもしれない。